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【2026年版】AIマッチングに職業紹介の許可は必要?選別・加工と検討事項
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【2026年版】AIマッチングに職業紹介の許可は必要?選別・加工と検討事項

2026年10月5日20分で読める

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【2026年版】AIマッチングに職業紹介の許可は必要?選別・加工と検討事項

AIマッチングでも、事業者が選別した求人だけを求職者に提供し、求職者が他の求人情報を得られない仕組みを事業として提供する場合は、職業紹介の許可等が必要です。

職業紹介への該当性は、AIを使うか、人が処理するかだけでは決まりません。誰の判断で提供先や情報を選別するのか、相手に応じて情報を加工するのか、求人者と求職者の意思疎通に加工を加えるのかを確認します。

本記事では、現行の業務運営要領にある具体例をAIマッチングの機能に照合する手順を整理します。2026年の規制改革実施計画にある今後の調査・点検は現行基準と分け、すでに許可要件や帳簿義務が緩和されたかのようには扱いません。

AIマッチングの許可要否とは|現行基準と検討事項の早見表

この記事で扱うAIマッチングは、AIを用いて求人・求職情報の提供先や内容、両者の連絡を処理するサービスです。

厚生労働省の「職業紹介事業の業務運営要領 第1 職業紹介事業の概要」は、AIを含む自動処理かどうかにかかわらず、事業者判断による選別、相手に応じた情報加工、意思疎通の加工のいずれかを事業として行う場合は、職業紹介事業の許可等が必要としています。

機能・論点現行基準の確認点検討との区別
選別提供相手や提供情報を誰の判断で選ぶか現行基準で確認
情報加工求人者・求職者に応じて新たな情報を加えるか現行基準で確認
意思疎通の加工両者の連絡を中継するときに事業者判断で内容等を加工するか現行基準で確認
単なる表示順変更閲覧履歴等に応じて順番だけを変え、新情報を加えないか公的な非該当例と照合
今後の義務見直し実態調査や要件・帳簿義務の点検が完了したか未完了の検討事項と分ける
AIマッチングの現行区分基準と規制改革における今後の検討事項を分ける図
AIマッチングの現行区分基準と規制改革における今後の検討事項を分ける図

情報提供と職業紹介の基本的な違いは、募集情報等提供事業と人材紹介の違いも参照してください。

自動処理でも選別・情報加工・意思疎通の加工を確認する

確認の第一軸は選別です。事業者が判断して選んだ相手だけに情報を提供する、または事業者が選んだ情報だけを提供する機能かを見ます。求職者の職歴等を基に事業者が選別した求人だけを提供し、求職者が他の求人情報を得られない仕組みは、選別した情報だけを提供する例に当たります。

第二軸は情報加工です。単なる検索結果の並べ替えではなく、相手の情報に応じて新しい説明や評価を加えているかを確認します。第三軸は意思疎通の加工で、求人者と求職者の連絡を中継するときに、事業者の判断で内容や到達の順番などに介在するかを見ます。AIが自動で実行しても、判断の基準は変わりません。

AIによる自動処理について提供先と情報の選別・情報加工・意思疎通の加工を確認する三軸図
AIによる自動処理について提供先と情報の選別・情報加工・意思疎通の加工を確認する三軸図

規制改革の計画と現在適用する基準を区別する

厚生労働省掲載の「規制改革実施計画(令和8年7月21日閣議決定)(抄)」には、AI採用代行サービスの許可要否や基準の明確化が掲げられています。そのうち、サービスの機能・内容・範囲等を調査し、許可要件や個人情報の帳簿記載義務等に不要・過大な要件がないか点検する事項は、調査・検討を開始し、結論後に措置する計画です。

したがって、この計画だけを根拠に、AI採用代行の許可要件が緩和された、帳簿義務が免除されたとは判断できません。現在のサービス設計は現行の業務運営要領で確認し、将来の見直しは、結論と措置が公表された後に改めて反映します。

また、厚生労働省の「職業紹介事業の業務運営要領(令和8年9月施行分)の改正概要」は、募集情報等提供と職業紹介の区分の具体例が追記・修正されたことを示します。ただし、どの個別例がこの改正で新設されたかは同資料から特定せず、現行本文の具体例として参照します。

AIマッチングの機能を確認する手順

機能名ではなく、入力、判断、出力、閲覧範囲、その後の連絡を一つずつ確認します。次の手順は、公的な区分基準を自社の仕様に対応させるための任意の点検方法です。

ステップ1 判断主体・提供対象・出力内容を整理する

まず、求人者、求職者、事業者のうち、誰が条件を設定し、誰が最終的な提供相手や情報を決めるかを整理します。AIモデルの名称や自動化率ではなく、設定権限、入力条件、候補から除外するルール、利用者が閲覧できる情報の範囲、出力に追加される文言を確認します。

次の機能判定マップは任意の内部統制であり、法定様式ではありません。現行基準の判断と、将来の規制改革に関する検討事項を同じ結論欄に混ぜないようにします。

機能判断主体全情報へのアクセス出力の加工意思疎通への介在現行の具体例確認事項
資格による配信求人者が特定資格保有者への配信を指定指定外には提供しない指示どおりなし事業者判断の選別に非該当指示内容、設定者
配信先の推薦・決定方法指定なしで事業者が判断対象外には提供しない属性等を判断に利用機能ごとに確認事業者判断の選別に該当選別条件、最終決定者
求人の限定表示事業者が求人を選別選別した求人以外を得られない提供求人を限定機能ごとに確認選別情報のみの提供に該当閲覧範囲、除外条件
表示順の変更閲覧履歴等で順番を変更情報自体は閲覧可能新情報を加えないなし情報加工に非該当順番以外の変更の有無
採用可能性等の加筆事業者が登録情報を基に判断元求人を確認個別文言を追加送信時は別途確認情報加工に該当元情報、追加文言、判断者
AIマッチングの判断主体・全情報へのアクセス・出力内容・意思疎通への介在を対応させる図
AIマッチングの判断主体・全情報へのアクセス・出力内容・意思疎通への介在を対応させる図

ステップ2 機能ごとに公的な区分の具体例と照合する

求人者が「特定資格を持つ求職者だけに配信する」と指定し、事業者がその指定どおりに提供する例は、事業者判断による提供相手の選別に当たりません。これに対し、求人者が提供方法を指定せず、事業者が求人内容や求職者属性から配信先を決める例は、事業者判断による選別に当たります。さらに、事業者が選んだ求人だけを求職者へ提供し、他の求人を得られない設計も、選別した情報だけの提供に当たります。

加工については、閲覧履歴等に基づき表示順だけを変え、新たな情報を加えない提供は、情報加工に当たらない例です。一方、給与額に幅がある求人に、求職者の登録情報に応じて「職歴等を踏まえると特定の給与額で採用される可能性がある」といった文言を加えることは、相手に応じた情報加工に当たります。各例はそれぞれの要素についての結論なので、他の選別や意思疎通の加工も別に確認します。

閲覧履歴による表示順変更と求人の限定表示・採用可能給与の個別加筆を区別する図
閲覧履歴による表示順変更と求人の限定表示・採用可能給与の個別加筆を区別する図

許可要否の確認と紹介業務の記録をつなげる

各機能を分類したら、広告、契約、画面、処理仕様、担当者の作業を通してサービス全体を確認します。許可要否が不明な場合は、一部の画面だけでなく実際の流れを管轄の都道府県労働局へ説明します。

スカウト・面接を含むサービス全体を労働局へ説明する

説明資料には、任意の整理として、利用者ごとの入力、選別条件、全求人・全求職者情報へのアクセス範囲、AIが生成・追記する情報、求人者と求職者の連絡経路、人が承認・修正する箇所を含めます。契約上は情報提供と記していても、実態としてあっせんを事業として行うなら、全体として職業紹介に該当します。

スカウトメールの探索・勧奨・応諾・あっせんはスカウト代行の許可要否、質問の追加、評価、連絡の差配を含む面接工程は面接代行の職業紹介該当性で確認してください。個別機能の説明をつなぎ、サービス全体として労働局へ示します。

職業紹介として受理した案件の記録を整える

職業紹介に該当する機能について求人・求職の申込みを受理し、紹介を行う場合は、受理した情報と取扱状況を法定帳簿に反映します。厚生労働省の「職業紹介事業の業務運営要領 第7 その他の手続等」は、有料職業紹介事業者に、事業所ごとの求人求職管理簿と手数料管理簿の備付けを求めています。

必要な帳簿と記載事項は人材紹介の法定帳簿ガイドで確認してください。機能判定マップ、仕様書、労働局への確認日などは任意の説明・内部管理資料であり、法定帳簿に代わるものではありません。規制改革の検討を理由に現行の帳簿記載を省略せず、正式な措置が公表されたときに運用を見直します。

AIマッチングの機能説明と労働局への確認資料から求人・求職の受理後の記録につなぐ図
AIマッチングの機能説明と労働局への確認資料から求人・求職の受理後の記録につなぐ図

職業紹介として受理した案件は、紹介業務に必要な記録につなげましょう。人材HUBでは、求人・求職・成約情報を一元管理できます。

よくある質問

AIで自動処理するなら職業紹介の許可は不要ですか?

自動処理という理由だけで不要にはなりません。業務運営要領は、AIを含む自動処理かどうかにかかわらず、事業者判断による提供先・情報の選別、相手に応じた情報加工、意思疎通の加工を事業として行うかで判断するとしています。

求人の表示順を変えるだけでも情報の加工ですか?

閲覧履歴等に応じて表示順だけを変え、新たな情報を加えない提供は、情報加工に当たらない例です。ただし、利用者が選別された求人しか得られない設計や、個別文言の追加、意思疎通の加工があれば、それぞれ別に確認します。

AI採用代行の許可要件や帳簿義務は緩和されたのですか?

規制改革実施計画には、AI採用代行等の実態調査を行い、許可要件や個人情報の帳簿記載義務等を点検し、結論後に措置する計画が示されています。調査・点検は未完了の検討事項であり、計画だけで許可要件や帳簿義務が緩和・免除されたとはいえません。

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  • 履歴書・職務経歴書・求人票から、AIが登録候補を作成(内容を確認・修正して登録)
  • 求職者・求人・選考の進捗を1つの画面でまとめて管理
  • 法定帳簿(求職者名簿・求人受付簿)を登録データから自動で作成
  • 事業報告書の出力まで対応
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まとめ|確認事項を業務と記録に反映する

AIマッチングの許可要否は、AIの有無ではなく、事業者判断による提供先・情報の選別、相手に応じた情報加工、意思疎通の加工と、サービス全体の実態で確認します。求人者の指示どおりの絞り込み、事業者判断の選別、表示順だけの変更、個別文言の追加を分けて照合してください。

規制改革実施計画にある調査・点検は、現行の許可要件や帳簿義務を直ちに変えるものではありません。仕様と実作業を管轄の都道府県労働局へ説明し、職業紹介として受理した案件は現行基準に沿って記録しましょう。

求人・求職・成約情報を一元管理したい方は、サービス資料をご覧ください。

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