人材紹介の営業リストの作り方|求人開拓のアプローチ先選定とテレアポ実践【2026年版】

人材紹介の営業リストの作り方|求人開拓のアプローチ先選定とテレアポ実践【2026年版】

2026年6月30日21分で読める

「求人開拓を始めたいが、そもそもどこの会社に営業すればいいのか分からない」 「やみくもにテレアポしても断られ続けて、何が悪いのか見えてこない」

人材紹介の新規開拓でつまずく最大の原因は、トークの巧拙ではなくリストの質です。採用ニーズのない企業に100件かけても成果は出ませんが、採用に困っている企業を狙えば、同じ100件でもアポ率は大きく変わります。本記事では、人材紹介に特化した営業リストの作り方を、無料で使える情報源・優先順位を付ける3つの軸・テレアポ前の準備まで、開業直後でもそのまま実行できる手順で解説します。

結論:当たる営業リストは「採用ニーズの鮮度」で決まる

人材紹介の営業リストとは、求人開拓のアプローチ先となる企業を、採用ニーズの強さ順に並べた一覧表のことです。リストの良し悪しは件数の多さではなく、「今まさに採用に困っている企業をどれだけ含むか」、つまりニーズの鮮度で決まります。求人媒体に出稿中なのに応募が集まっていない企業、求人が長期間掲載され続けている企業は、ニーズの鮮度が高い代表例です。

まず全体像を早見表で押さえてください。

観点当たるリストの条件外れるリストの特徴
鮮度直近で採用活動が確認できるいつの情報か不明
適合自分の専門領域と重なる業種業種を絞らず総当たり
規模人材紹介を使いやすい中小〜中堅採用を内製化した大手のみ
接触性担当者・連絡先にたどり着ける代表電話で止まる
管理接触履歴が残り再アプローチできる一度かけたら使い捨て

この5条件のうち、最初に効くのが鮮度です。実務上、リストを「企業名の羅列」ではなく「ニーズが見えている順」に並べ替えるだけで、テレアポの手応えは大きく変わります。以下のセクションで、無料の情報源・絞り込みの軸・準備の順に具体化していきます。

無料で使える営業リストの情報源 比較表

無料で使える営業リストの情報源比較
無料で使える営業リストの情報源比較

営業リストは有料の企業データベースを買わなくても、無料の公開情報だけで十分に作れます。重要なのは「採用ニーズが表に出ている情報源」を優先することです。

情報源取得できる情報鮮度コスト向いている用途
転職サイト・求人媒体採用職種・募集背景高い無料ニーズが顕在化した企業の発見
ハローワーク求人検索地域・職種別の求人高い無料地場の中小企業の開拓
自社サイトの採用ページ採用方針・募集要項無料採用意欲の確認
業界団体・組合の会員名簿同業種の企業群無料専門特化の母集団作り
プレスリリース・ニュース増員・新規拠点・資金調達高い無料採用が急増する企業の先取り

最も鮮度が高いのは求人媒体に出稿中の企業です。出稿には費用がかかるため、「お金を払ってでも採用したい」という意思がはっきりしています。なかでも掲載期間が長い、または同じ職種を繰り返し募集している企業は「自社採用がうまくいっていない」サインで、人材紹介の提案が刺さりやすい候補です。

プレスリリースも見逃せません。資金調達・新拠点開設・新規事業の発表は、その後の増員に直結します。発表から数週間〜数か月は採用ニーズが高まるため、ニュースを起点にリストへ追加すると先回りした開拓ができます。

求人媒体やニュースから拾った企業は、企業名と募集職種だけメモして放置すると、いつ・何を根拠にリスト化したのかが分からなくなります。人材HUBでは企業を「企業マスタ」として登録し、募集職種・接触履歴・温度感をひも付けて管理できるため、リストを使い捨てにせず資産として育てられます。

リストに優先順位を付ける3つの軸

営業リストに優先順位を付ける3つの軸
営業リストに優先順位を付ける3つの軸

情報源から企業を集めただけでは、まだ「リスト」ではありません。限られた時間を成果に変えるには、どこから当たるかの優先順位付けが不可欠です。判断軸は次の3つに絞ると迷いません。

  1. ニーズ強度:採用に困っている度合い。求人が長期掲載・複数職種を同時募集・「急募」表記などはニーズ強度が高いサインです。
  2. 接触難度:担当者にたどり着きやすいか。代表電話しか分からない大企業より、人事担当者名が見える中小企業のほうが接触難度は低く、初動が速くなります。
  3. 単価:1件成約したときの想定手数料。年収が高い職種・専門職を多く採る企業ほど、同じ1件の成約で得られる売上が大きくなります。

この3軸をそれぞれ高・中・低で評価し、「ニーズ強度が高い × 接触難度が低い」企業から着手するのが鉄則です。単価は同点だったときの優先度を分ける補助軸として使います。実務上、開業初期は単価よりも「アポが取れて実績が作れること」を優先したほうが、その後の紹介・深耕につながりやすい傾向があります。

特に狙い目なのは、採用ニーズが季節的に高まる業種です。一例として、人材の出入りが多い小売・飲食・物流は年度末から春先、IT・建設は通期で慢性的な人手不足が続くなど、業界ごとに採用の波があります。自分の専門領域とこの波が重なるタイミングでリスト化すると、ニーズ強度の高い企業を効率よく拾えます。

テレアポ前の準備とトークの型

テレアポ前の準備とトークの型
テレアポ前の準備とトークの型

リストが整ったら、いきなり電話をかける前に「1社1分」でいいので下調べをします。準備の有無でアポ率は大きく変わります。

下調べで確認したいのは次の3点です。

  • 募集中の職種:何を採りたいのかを把握し、紹介できる人材像を先に用意する
  • 募集の背景の仮説:増員か欠員補充か、新規事業かを採用ページ・ニュースから推測する
  • 担当部署・担当者名:取り次ぎをスムーズにするため、分かる範囲で控えておく

トークは「型」を持っておくと、断られても崩れません。基本の流れは次のとおりです。

  1. 自己紹介(社名・名前・人材紹介である旨を簡潔に)
  2. 用件を端的に(「御社の採用支援をしたくてお電話しました」)
  3. 相手の状況を確認(「いま○○職の採用でお困りではありませんか」)
  4. 具体的な提案(「○○の経験者をご紹介できます」)
  5. アポイントの打診(「15分だけお時間をいただけませんか」)

避けたいのは、長い前置きと一方的な説明です。忙しい採用担当者は最初の10秒ほどで聞くかどうかを判断します。下調べで掴んだ募集職種に触れて「御社が募集中の○○について」と切り出すと、テンプレ感が消えて聞いてもらえる確率が上がります。断られたら深追いせず「またの機会に」で切り上げ、リスト上のステータスを更新して次へ進みます。

実務上、テレアポの成否は「かけた直後の記録」で差がつきます。誰に・いつ・何を話し・反応はどうだったかを残しておかないと、再アプローチのタイミングを逃すからです。人材HUBは企業ごとに接触履歴と次回アクションを記録できるため、「3か月後にまた連絡」といったフォローを抜け漏れなく回せます。

営業リストを"資産"にする管理方法

営業リストを資産にする管理方法
営業リストを資産にする管理方法

多くの人材紹介会社が見落とすのが、リストは作って終わりではなく、運用して育てるものだという点です。今日ニーズがなかった企業も、半年後には採用を再開しているかもしれません。一度の電話で「対象外」と切り捨てると、その企業との接点は永遠に失われます。

リストを資産にするには、最低限つぎの3つを企業ごとに記録します。

記録項目なぜ必要か
接触日と結果再アプローチの間隔を判断するため
募集職種・温度感ニーズの鮮度が変わったら拾い直すため
次回アクションの予定日フォロー漏れを防ぐため

Excelやスプレッドシートでも始められますが、企業数が増え、接触履歴が積み重なると、「次に連絡すべき企業」を探し出すだけでも手間がかかるようになります。人材紹介は1人の担当が数十〜数百社を追いかける仕事のため、管理がExcelの限界に達したサインが出たら、専用ツールへの移行を検討する段階です(参考:人材紹介のExcel管理の限界)。

人材HUBの設計上、開拓した企業は「企業マスタ」として登録され、接触履歴・求人オーダー・成約実績までが1社のレコードにひも付きます。リストが営業の入口から成約・継続取引まで一気通貫でつながるため、購入した瞬間に古くなる買い切りリストとは異なり、使うほど精度が上がる資産になります。

まとめ:リストの質が開拓の成果を決める

リストの質が開拓成果を決める構造
リストの質が開拓成果を決める構造

人材紹介の営業リストづくりは、件数を増やすことではなく、採用ニーズの鮮度が高い企業を、優先順位を付けて並べることが本質です。

  • 無料の公開情報(求人媒体・ハローワーク・採用ページ・プレスリリース)でニーズが見える企業を集める
  • ニーズ強度・接触難度・単価の3軸で並べ替え、「強い×当たりやすい」から着手する
  • 下調べとトークの型を用意し、テレアポは「記録」までを1セットにする
  • リストは使い捨てにせず、接触履歴を残して資産として育てる

この流れを回せば、同じ営業時間でもアポ率と成約率は着実に上がります。次の一手は、集めたリストを取りこぼさずに管理する仕組みを整えることです。


リストを使い捨てにしない。

人材HUBは、求人企業・候補者・選考・成約までを一元管理する人材紹介業特化のCRMです。企業マスタに接触履歴と求人オーダーをひも付け、フォロー漏れを防ぎながら営業リストを"資産"として育てられます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 営業リストは何件くらい用意すべきですか

人材紹介の求人開拓では、件数の多さよりも採用ニーズの鮮度が成果を左右します。開業初期は、求人媒体やハローワークなどの公開情報からニーズが見える企業を30〜50社ほど集め、ニーズ強度・接触難度・単価の3軸で優先順位を付けて着手するのが現実的です。件数を闇雲に増やすより、鮮度の高い企業を継続的に補充しながらリストを更新し続けることのほうが重要です。

Q2. 購入した営業リストは使うべきですか

購入リストは短時間で件数を確保できる反面、採用ニーズの鮮度が分からず、入手した時点で情報が古くなっている点に注意が必要です。人材紹介では「今まさに採用に困っている企業」を狙うことが成果に直結するため、求人媒体・プレスリリースなど採用ニーズが表に出ている無料の公開情報を起点にリストを作るほうが、費用をかけずに当たりやすいリストになります。購入リストを使う場合も、自分でニーズの鮮度を確認してから優先順位を付け直すことをおすすめします。

Q3. テレアポはどの時間帯にかけるのが良いですか

採用担当者は始業直後と終業間際、昼の休憩時間帯は電話に出にくい傾向があります。一般的には火曜から木曜の午前中(始業から少し落ち着いた時間帯)や午後の早い時間帯が、比較的つながりやすいとされています。ただし業種によって繁忙の時間帯は異なるため、つながった時間・断られた時間をリストに記録し、自分のリストに合った最適な時間帯を見つけていくのが確実です。

Q4. 営業リストの鮮度はどう保てばよいですか

鮮度を保つ鍵は「一度きりで終わらせない運用」です。各企業に接触日・結果・次回アクションの予定日を記録し、求人媒体やニュースで採用ニーズが再び高まった企業を拾い直す仕組みを作ります。今日ニーズがなかった企業も数か月後には採用を再開していることがあるため、接触履歴を残して定期的に見直せば、リスト全体の鮮度を維持できます。人材HUBのような企業マスタ管理ツールを使うと、この更新作業を抜け漏れなく回せます。

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